Let's go for a walk♪
昼を大きく過ぎないと
太陽が回ってこないであろう、散歩道。
通りを挟んだ向こう側は
家々が建ち並ぶ住宅地なのに
緑が茂る歩行者用の真っ直ぐな道を
どんどん、どんどん進んでも
犬を散歩させている、二組の飼い主たちとすれ違っただけだった。
流石に私も、このところ
大いなる運動不足を自覚していたので
誘われるままに母の後から着いて行った。
朝散歩・・・。
カメラを手に歩いてしまうと
どうしても、道の両側に咲くちょっとした花々に目を留めてしまい
進んではカメラを構え、また進んではしゃがみ込んで
接写モードにしながら、花を覗きこむ。
「足をとめてばかりでは、散歩にはならないねぇ~」
と笑われるけれど
今、この時を記録しておかないと、と心は逸る。
ウズ、だ!
日本最古のテマリバナ、といわれる紫陽花の
変異種、ウズ。
このお花、ありそでなさそで・・・
なかなか綺麗なウズにはお目にかかれないもの。
ブルーセージ
最初は誰かが植えたのか
はたまたこぼれた種から発芽したのか
勝手にそこここに咲いている。
午前の、少しばかり強い陽に照らされ
透ける紅葉。
白く縁どられたように浮かび上がる葉の輪郭と
重なり合った葉の陰が、眺めていて
とても楽しい。
私の肩の高さくらいしかないのに
百日紅が、ちゃ~んと咲いていた。
くしゅくしゅと揉んだようなピンク色の花びらと
花粉の黄色が魅惑的だ。
進んできた道の片側に、しっかりはびこりながらも
あまり気に留めずにやり過ごしてきた、昼顔。
あまりにも、そこにあるのが当然のように思えて
あえてカメラを向ける気持ちが、起こらなかった。
「あら、可愛いじゃない」と言いながら
携帯カメラを向けていた母の言葉に、はっとし
やっと、この花の存在も特別なものであることに気が付いた。
ほら、よく見てごらん。
小さな先客が、花の中に頭を突っ込んで
「お先に、甘い蜜をいただいてます」と遠慮がちに言うのが
聴こえてきそうな気がしない?