風のつばさ

思いのままに吹く風に乗って、今日はどこに飛んで行こう♪

どんな賛美でもあなたを語り尽せない

バルコニーで育てているウイキョウの背丈が
あっという間に、私の身長を越してしまった。

もはや、小さなポットに植えられていた
可愛らしいハーブ、などという面影はどこにもなく
これでもか、というほどの花芽を有するようになっていた。

私はこの花を夕刻に見るのが好きだ。
薄茜色に染まった空の中に
見事な切り絵細工の様に映し出される光景・・・。

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ふと、遊び心が芽生えて来る。
風に揺れる花枝が擦れ合い
夕陽射すきらめきを、そのまま映し取りたくなった。
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ふと、ヒトが触れてはならない世界が
そこにある気がして
不思議な畏怖を覚えてしまった。
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そういえば・・・
「どんな賛美でもあなたを語り尽せない」
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真実だ、と思った。