花言葉は「称賛・賛美に値する」 ~ウイキョウ~
毎日毎日
よくも飽きずに・・・
と、思う。
上空を飛ぶヘリを
カメラ片手に見上げていること
ではなく
いくら梅雨、とは言ったって
あまりにも、降らせ過ぎじゃない?と
分厚く垂れこめた雨雲たちに問いたくなってしまうのだ。
それでも、そんな灰色の空に向かって
日に日に、ウイキョウの花芽がぐんぐん伸びて行き
とうとう、ぽつりぽつりと小さな花を咲かせ始めた。
花言葉は「称賛に値する」「賛美に値する」
やがて結ぶ実から、フェンネルシードが採れる。
特有の香りを持ち、古くから香辛料としても用いられていて
ウチでも、ピクルスを漬ける時には、欠かせないハーブだ。
折角、空に向かって精一杯
枝葉も花茎も広げているのだから
すっきり晴れた青空を仰いで、咲けばいいのに・・・
なんて思ったら
「どんなに低く雲が垂れ込めようとも
どんなに厚い雲が空を覆っていても
その上には確かに、全く曇りのない青空がある」
ということを思い出した。
あぁ、全く、何ということ!
称賛されるべきお方、賛美されるべきお方は
今は見ることなんて出来るはずがないのに!
それでも、確かに「そこ」に居られるのだから
目に見えるものが全てではない、ということ
小さな小さなウイキョウの黄色い花たちが
静かに空を見上げながら
そっと、教えてくれている。
私には、返す言葉など無く
その花を、灰色の空の中に写し撮るだけだった。