晩秋の夕陽
ひどい風邪をひいたおかげで
今日は何もせず、家に居ることが出来た。
1日くらい掃除をせずとも
ほこりじゃ死にはしないだろうし
食事作りが出来ずとも
幸い、冷蔵庫には、レンジでチン!すれば
いただけるフードが詰まってる。
洗濯だって、ボタン一つで乾燥までやってくれる。
今日は、徹底的に家事の手抜きを決め込んだ。
やってくれたら、ありがたい、だの
やるのが当然、だの
思われていたら、たまらない。
家事だって、立派な仕事なんだから。
それを、自宅と実家と行き来しつつ
日に2件、みっちりやるのは、果てしなく疲れる。
私には向かない「業務」ばかりなので。
主婦業に休日、なし!
だから、生きてりゃ、文句のひとつも言いたくなる。
でも、言わない。
それよりも、今しか見られない
沈み行く夕陽を、黙って見つめている方が
私にとっては、とんでもなく価値のあること。
遠くの山の尾根に生える、木々の存在が
小さくシルエットで映し出されると
私は少しだけ、元気を貰える気がして
明日もまた、ここから夕陽が見たい…と
贅沢なことを願ってしまう。