食用ほおずきの小さな実
たった1日しか経っていないのに
どうしてこうも8月と9月とでは
印象が違って感じるのだろう。
長月の陽も、まだまだ鋭く暑く
肌にぴりりと刺さって来るのに
なぜか、まろやかな風を感じる。
ついこの間まで、小さな黄色い花を咲かせていたのに
うっかりしていたらもう、小さな実を結んでいて
日に日にそれがふくよかになって行くのだもの。
やはり、実りをもたらす季節が、確実にやってきているのを
小さく小さく予告しているかもしれない。
先に来た台風で、いくつもの実が振り落とされたけれど
随分とそれぞれが、芸術的な姿になっていて
見つけた時には、「あっ…」と小さな声を上げてしまうほどだった。
勿体ないから、ね。
来年の発芽のために
いくつかはそのまま土の上に残しておくけれど
食用ほおずき・・・
口に出来そうなものは
出来るだけ、拾い集めようと思ってる。
そして、綺麗に洗って乾かしたら
中の小さな実を取り出し
ちょっとお洒落に、サラダにでもトッピングしてみよう。
熟して自然に落下した実は
濃い黄色とオレンジ色を足したような色合いになり
不思議な甘みを感じさせてくれるけれど
青い実だって、決してマズイわけではないからね。
何よりも、鉄分が豊富に含まれているから
私にとってはある意味、愛でてよし、眺めて面白し
食べて更に良し、といったところかな。