風のつばさ

思いのままに吹く風に乗って、今日はどこに飛んで行こう♪

果物時計草 ~ 受難の花 ~

花の形を見れば、呼び名のルーツは一目瞭然!という気がするけれど
その個性的な造りには、いつも感動すら覚えてしまう。
 
時計のように見える花の形から「トケイソウ」と
見たまんまの呼び名がつけられているこの植物
 
やがては実を結び、食用になる果物を実らせる。
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「あぁ!」と思われる方もおられるかと思うけれど
 
その実は、こちら。
 
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まだまだ青いけれど
やがては熟し、外皮は赤紫色になっていく。
 
果実を割ると、いかにも「ビタミンたっぷりです!」と言いたげな
濃い黄色の中身が詰まっていて
その中にはしっかりと黒い種があり、程よい噛みごたえと酸っぱさに
私は少しばかり夢中になってしまう。
 
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花の時期は、概ね10月まで。
 
でも、昨年は真冬でも花が咲き、実がついた。
少しばかり植物の世界でも、今までの常識が通用しなくなってきた様で
温暖化の影響が、じわりじわりと及んでいるのかしら、なんて
ちらりと思ったりもする。
 
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そういえば、昨夜、何かのTV番組で言ってたけど
今年の京都の紅葉、見ごろはクリスマスの時期まで
ずれ込むかもしれないのだとか・・・。
 
紅葉を愛でながらのクリスマス、ねぇ。
ちょっと想像出来ないなァ。
 
 
さて、話を戻して、この果物時計草。
パッションフルーツと呼ばれる由来は
最大の生産国であるブラジルを模した「情熱」からきたものではなく
受難という意味の「パッション」。
 
その理由と詳細はウィキの解説でどうぞ♪
 
『英名 passion flower は「キリストの受難の花」の意味で
 イエズス会の宣教師らによってラテン語
 flos passionis と呼ばれていたのを
 訳したものである。
 16世紀、原産地である中南米に派遣された彼らは
 この花をかつてアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという
 「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用した。
 彼らによればこの植物はキリストの受難を象徴する形をしており
 花の子房柱は十字架、3つに分裂した雌しべが釘
 副冠は茨の冠、5枚の花弁と萼は合わせて10人の使徒
 巻きひげはムチ、葉は槍であるなどと言われた。』
 
 
私はただただ、完熟した実をいただく日が、楽しみです。