ハナアオイ
ハナアオイ、漢字で書くと「花葵」
低木ではあるけれど
幹から分かれ出る枝が多く
耐寒性を有していることから
日照量の多い海岸や、荒地などにも自生する植物。
アオイ科に属するものは、美しい花を付けるものが多く
その花びらの色はもとより、風が吹くとそよりとなびく
薄くてやわらかな感触が伝わってきそうなその光景に
いつも、静かな優雅さを感じて見とれてしまう。
同種の仲間の花として
ハナオクラ、食用のオクラの花などがあるけれど
どれも花の命は長くはない。
ゆるりと咲いて、陽を浴びてはいても
翌日にはもう萎んでしまうものもあり
さりとて、分枝の力は凄いもので
そこには沢山、つぼみたちをつける。
ひとつの花が咲き終わっても
次々につぼみがほどけていくので
木、全体としては全く衰えを感じさせず
散っても散っても、いつも新しい命がそこに湧き
折れた枝を挿しておけば、根付いてしまうという
逞しさをも有する花。
アオイ(葵)という名は、葉が太陽の方に向かうことから
「仰(あおぐ)日」という意味があるのだそう。
ハナアオイ、私の誕生花。
花言葉は「豊かな実り」
今日もふんわりと風に揺れる花を眺めながら
それにふさわしい人生を、私も生き抜きたい
と、そう願った。