朝富士 & 夕富士
南西の空が開けているリビングから
遠くに見える富士山を眺めるのが
朝夕の習慣のひとつになってきた。
すっかり雪で覆われた富士の山。
望遠機能をフル活用して、イケるところまで焦点を合わせてみる。
生活の場、ゆえの高圧線が
どうしても写り込んでしまうけど
ソフトを用いて無理に削除するよりも
ずっとこのままにしておこう、と、今年は思った。
確かに、余計な「線」さえなければ
絶景!なのに。
東の空は、マンションやビルなどで覆われているから
日の出は見られないけれど
ゆっくりと上がって来る太陽の光を受けて
白き富士が見える光景も、なかなかの絶景!だと思う。
昼間は私もずっと家に居るわけではないので
昼富士は、滅多に見ることはないけれど
夕刻
日没に伴って、染まっていく空の中に
シルエットになって映し出されていく夕富士こそ
私にとっては、まことに楽しみなものとなっている。
山の向こうに陽が沈み
残光を受けて、頂上付近が照らされる時間。
それでも街は、まだ、明かりを灯さぬ刻。
手前に連なる山並みとて
決して低山ではあるまいに。
それを思うと、いかに富士山が大きいか
と、改めて考える。
ぽつりぽつりと、あちこちに灯がともり始め
1日の労をねぎらう時間がやってきたなぁ、と思う時。
それでも現代は、あまりにも忙しすぎて
これでいいのか…と、思うことばかり。
だから、ほんの一瞬だけ見せてくれる空の光景
トワイライトピンク&トワイライトパープルに染まる空
見逃したくない瞬間があることを
私も忘れたくない、と
しみじみ思う年頭となった。