setting sun
曇天の合間の、信じられないほどの晴天。
昼間の青空も、半端なく凄かったけれど
夕景もまた、信じられないくらい鮮やかな色となった。
風の強い日は、悪いことばかりではないな
と、思ったりもする。
大いに揺らされる植物たちにとっては
過酷な状況ではあるけれど
空に雲が全くない日、なんて、そうそうないもの。
振り返ってみれば
随分とあちこちで、sunset とやらを見せてもらった。
スペインのチンチョンからの戻り道
夫の従兄が運転する車の中で見た夕陽は
驚くほど大きくて素晴らしかったし
パリの凱旋門に登った時も
ロンドンの公園を散策していた時も
それが沈むまで、醸し出される空の光景を眺めていた。
別件で、欧州を旅していた時は
それが宿泊施設に戻る合図ともなった。
そうそう、日の出と日没だけを見に行った
毛布をかぶって、陽のない時間の寒さに耐えて来たんだっけ。
人の力など、到底及ばぬほどの
切り立った岩山と岩山の隙間から
一筋の光が輝き、あるいは光が途絶える光景は
とてもとても、言葉では表しきれないほどダイナミックなものだった。
ハワイのマジックアイランドで
ジョギングをしながら見た夕陽は
ひたすら素敵だったなぁ~。
初めて見た、水平線に沈む夕陽。
当時は今ほど便利じゃなかったからね。
時代や場所は大きく違えど
私もずっと、同じこの太陽が沈む光景を見てきたのかと思うと
何だかとても不思議な気持ちになった。
ひとつひとつ手繰り寄せれば
そこから、多くの思い出も引きずられて来るけれど
ウチのバルコニーから見える夕陽・・・
大きな感動、とはいかないけれど
やはり、安心して眺めていられるなぁ~と
カメラを向けつつ、そんなことを思ってしまった。