きらめき ~ 大雨のあとに ~
台風と秋雨前線と偏西風とが
なにやら空で、ややこしいことになっているらしい。
おかげで、ご覧よ!
のしてくる雲たちが、鉛色だもの。
突然、大雨が降って来ては、あたり一面を白くし
川の水嵩をふんだんに増やして去って行く。
しずくをひとつ、ぽたりと落とし
あれ、また降って来た!と思いきや
今度は雷鳴をとどろかせての伴奏つきだ。
やれやれ
一体、空の水がめは、どうなっているのやら。
そしていきなり、眩しさを覚えたので
窓の向こうを眺めてみたら
雲の切れ間から、太陽が顔を出している!
あれまぁ、なんてこと!
すっかり濡らされたパッションフルーツの枝葉も、花も
急に光を浴びたので、当惑しているに違いない。
早く、青い空が見たい。
まやかしの、一時の青い空ではなく
すっかり雲が吹き飛ばされた
太陽がぽっかり輝く、高い空の青さが見たい。
程なく、また空は黒い雨雲に覆われて
照らされていたはずの葉たちを、容赦なく打ち付ける
大雨が降って来た。
こんなにたっぷり潤された大地からは
一体、何が芽生えてくるのだろう。。。