ジュズサンゴの赤い実に
雨は上がっても
どこかぼんやりした空模様。。。
そして、気温が上がって来たとしても
もう、夏のそれではない。
セミの鳴き声に変わり
すっかり虫の音が響いていて
目を閉じていても、季節は秋であることを感じる。
ウチのバルコニーも
少しずつ、少しずつ、秋色へと染められていく。
とても小さいけれど
素晴らしく赤い実を付けた、ジュズサンゴ。
そこにあるだけで
場がぽっと華やぐのだから、不思議なものだ。
そして、ジュズサンゴの花。
暑さをひどく好んだパッションフルーツも
まだまだつぼみを有していて
日ごとにユニークな花を咲かせている。
ヒトが何も手助けすることはなく
やがては実を結び、色づいて、熟すと自らがその枝を離れる。
人為的にもぎ取って保管するよりも
ずっと美味しい果実になる。
植えっ放しのほったらかしだけど
夏の暑さが止み、秋の気配を感じ取った途端に
自分たちの時の訪れを自覚して、咲く、咲く、咲く・・・。
それぞれの美しさ・・・。
始まりはそれぞれに、ひと粒の種からであっただろうに。