宮古島市熱帯植物園に行ってみた 【宮古島探訪】
12万平方メートルの広さを有する
宮古島市熱帯植物園。
今でこそ、環境も整備され
色とりどりの花々が咲き乱れているが
このあたりは戦前、琉球松の老木が生い茂る
密林地域だったそうな。
ところが、戦争が始まり、日本軍が陣地構築を目的として
琉球松を伐採したことで
後に、わずかな残存木がある
不良林地になってしまったのだとか。
かつて、激戦地であったことを物語る
生々しい事実と証拠が、この園内にも残されているらしいが
興味本位での不用意な立ち入りを防ぐため
今は樹木などでカモフラージュするなど
一部を除いては、外側から見ただけでは
わからないようにしてあると聞いた。
単なる植物園、というよりも
その背景にある史実を知り
少しばかりナーバスになってしまったけれど
それもまた、知っておく必要のある事実だもんね。
さて、亜熱帯特有の樹木と草花を集めた園内には
織物や陶芸、郷土料理などの体験が出来る施設も併設されていて
宮古島の自然のみならず、文化などにも触れることが出来るそうな。
みんなで楽しむもよし、ひとりでじっくり観察するもよし
それぞれの興味によっても
きっと着眼点も違うだろうから、ね。
遠くからでも目に留まる赤い花は
インド桜とのこと。
魅力的な色彩を放っておりました。
大胆に、地面に張られた根を見る、という光景
身近なところでは、私はなかなか見ることが出来ない。
土の中は、どうなっているのかしら…と
少しばかり、しゃがんで掘り掘りしたくなってしまった。