ハンカチノキ
不思議なハナもあるもんだ、と思う。
薄い布を2枚、ちょいと角をつまんで縫い合わせ
間にギュッ!とピンクッションを挿し入れた様な形状の、ハナ。
厳密に言えば、この白いひらひらは
ハナ、ではなく
白く色づいた「苞」と呼ばれる大きな葉で
実はこのハナには「花びら」はない、という。
しかも、面白いことに
ピンクッションのように見えるものは、雄花の集まり。
「ハナ」は、沢山の雄花と1本の雌花がある両性花と
雄花のみの雄花序とがあって
後者はそのままの姿で木からぽとり、と落ちて来るが
前者は萎れて黄色く変色し、それぞれバラバラに散って行くそうな。。。
市内にある公園から、拾って来たハンカチノキのハナ。
これらはどうやら、雄花序の様だ。
ハナは咲き始めから1週間前後が見頃だという。
しかし、このハナたち。
開花すると、非常に独特な香りを放つそうで
ハエたちが好んで集まって来るそうな。
原産は中国。
発見者はディビッド、というひとりの神父だったそうで
面白いことに、彼はジャイアントパンダの発見者でもあるそうな。
ハンカチノキ、日本ではそう呼ばれているが
こっそりと、幽霊花、などとも呼ばれているらしい。
不思議なハナもあるもんだ、と
毎年、同じことを思ってしまう。