風のつばさ

思いのままに吹く風に乗って、今日はどこに飛んで行こう♪

台風一過で月が出て

朝の天候は、ひどいものだった。
雨粒たちが強い風のパワーを借りて
バンバンと吹き付け、木々の枝葉を大いに揺らし続けていた。
 
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折角、育ったオリーブの枝が、たおやかにしなっていたけれど
柔軟性があるゆえに、大きなダメージを受けないのは
見ていて流石だな…と思う。
 
 
時期の花、秋桜
薄い花びらにまともに強い雨を受けながら
それでも風に逆らうことなく、吹き付けるままに身を委ねている。
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こんな日の、秋桜の濃いピンク色の花たちは
人一倍・・・あ、いや、花一倍、どことなく
私の目には哀れに見えてしまうから、不思議だ。
 
 
そっと花芽が開き、育ち始めたばかりの千日紅の花。
細い針のような雨を、顔を真っ直ぐあげて受けている。
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プランターに植えた植物たちを並べているのは
ルーフバルコニーの上だから
あまりにも雨が沢山降ると、排水機能が追い付きやしない。
 
千日紅を植えている、その足元に小さな水溜りが出来たかと思えば
あっという間に、それらが連なり
ひとつの大きな水面となって、風が吹くたびに
水紋を作り上げていく。
 
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止まない雨はない、とはいうけれど・・・
 
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見上げた空に、低く雲が垂れ込めて
凄い速さで流れていく様をみていると
どこか、ゾッとするものを感じる。
 
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ひとつ、風で押されて傾いただけで
大きな被害が出ることもなく、台風は通り過ぎて行った。
 
次第に青空が、雲の切れ間から顔をのぞかせ
とうとう、台風一過、特有の天気となった。
 
さっきまで、大揺れに揺らされていたオリーブの木
それぞれの枝がしっかりと天をさして、真っ直ぐに伸びている。
1本も折れなくて、よかった。。。
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リビングの窓からは、富士山が見え始め
手前に連なる山々の稜線までもがはっきりと
肉眼でとらえられるなんて、そうそう滅多にあることではない。
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やっぱり、台風の勢力って凄いんだねぇ、なんて
思わず、声に出して言ってしまい
母に大笑いされてしまった。
 
 
散々、もてあそばれた千日紅たちも
夕陽を浴びる頃にはもう、すっかり元気になっていた。
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青空に、ピンク色の花!!!
私の大好きな、自然の色の組み合わせ。
 
 
ん・・・?
上空から、澄んだ低音のジェットエンジン音が
静かに聞こえてきた。
 
空を見上げ、音の方向に聞き耳を立て
静かに一点を見つめていたら......いた!!!
 
大韓航空のオール2階建て飛行機、エアバス380。
仁川から、アメリカは西海岸に飛ぶ通過機の様ね。
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流石に、地上から1万メートルも上を飛ばれると
超望遠を駆使しても、これが精一杯の画像かも。。。
 
 
吹き返しの風が、今少し残っているけれど
今宵の空には旧暦9月13日・・・
中秋の名月と並ぶ、もう一つの名月が浮かぶ。
 
十三夜の月。
これを見ずしては、片月見となってしまうのだから
夜は晴れて、よかった、としみじみ思う。
 
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