静かな静かな喜びの時
今朝は、嬉しいことがあった。
枯れたと思っていた、ホトトギスが
なんとなんと・・・!
こっそり成長して、花を咲かせていた。
しかも、つぼみをたわわにつけているので
これから次々に開花し、朝に夕にと
バルコニーに出るたびに、心躍らせてくれるものを与えてくれるだろう。
でも、欲を言えば
定番のむらさきだけではなく、きいろの可愛らしいホトトギスもあったのに。
そちらの花は大きく開き、私は大好きだった。
千日紅のあかむらさきが風に揺れ
葉陰の隙間から顔をのぞかせる姿もまた、かわいらしい。
さすがにカメラを手に、じっと佇んでいると
風の冷たさに気づき、秋の到来を、全身で感じる。
今年、3度目の花が咲いたレモンの木。
こんなにつぼみをつけて花開いても
実になるものは、このひとかたまりのうちにひとつあれば、いいほう。
でも、それもまた、この植物が持つ特性なのだなと思う。
すっかり秋が訪れた我が家のバルコニーには
冬が来る前の、静かな静かな喜びの時が
そっともたらされている。