fallen leaves ~ 散り急ぐ落ち葉たち ~
なんだってこんなに早く・・・と、思う。
晩夏というには、あまりにも早い涼しさの到来。
ヒトもどこか、その涼しさには戸惑ってしまい
あたふたしてしまったけれど
ほうら、植物たちだって、もう葉が色づいてしまった。
集中的に暑過ぎる日が続いたからか
それとも、水分不足に喘いだか
どこか行く夏を名残惜しく感じてしまう自分がいる。
既に、木から舞い降りた落ち葉たち。
あれ、ほら、小路の足元を照らす
背丈の低い灯りの上にも。。。
上手に舞い降りたものだ、と思う。
日に日にゆっくりと色が褪せ
少しずつ、どこか疲れと淋しさを覚え始めるこの季節
もはや、民家の塀に立てかけられている自転車さえも
素敵なアートに見えてしまう。
チェーンリングの錆びついた色が
放置されている月日の長さを、そっと、語っている気がした。
空は、曇天。
吹く風に木々の枝先が、今日も揺らされている。