霜月のガラス窓

気が付けば、霜月も、あと一週間。

急に気温も下がって来て

つい先日までの、服装の常識が

あてはまらなくなってきた。

母が、台所で煮炊きしていると

あっという間に、ガラス窓が曇る。

ちょうど日暮れ時ゆえ

沈んでいく陽と、夕方の光と

ガラス窓の向こう側に置いてあるプランターの植物が

面白い絵を、映し出して見せてくれる。

夕陽ビームの威力は、凄い！！！

もはや、こんな光景が浮かび上がってくると

そこが日常であることも、忘れてしまいそうになる。

ハンカチノキ

ハンカチノキ

別名、ユウレイノキ

満開！に遭遇するチャンス、どころか

この木に巡り合う機会も、ほとんどないだけに

さしていた傘を閉じて、駆け寄ってしまった。

止んではいたけど

この日は、雨で、よかった、と思う瞬間。

葉の先端から、雫が滴り落ちようとしている

晴れの日には見られない、特別なものがあるから。

あ～ぁ、薄日が射してきちゃった。

仕方なし、木の下に入ってみる。

下の枝から、上の枝まで、花・花・花・・・

確か、ハンカチノキの花言葉って

「清潔」だったわね。

・・・まんま、やん。

【花の写真】 あしかがフラワーパーク 4月下旬の藤

昨冬、こちらの大藤「イルミ」を鑑賞し

きれいだな、と、こそっと思ってしまったけれど

所詮、イルミはイルミ。

一生に一度くらい「本物」が見たくて

鉄道利用で行ってみた。

4月1日から「あしかがフラワーパーク駅」が開業になったしね。

駅から徒歩ですぐ。

さて、今年は例年よりも10日も早い開花だったそう。

藤も種類によって、開花の時期が少しずつずれるみたいだけれど

目的は、大藤。

歩きながら、あれこれ撮影～。

目的の藤棚に到着～。

咲いてますね✨

藤の花のトンネル。。。

白藤の花の、トンネル。

ピンク色の藤、もっと濃い色かと思ったけど

その淡さには、少しドキッ。。。

つつじも満開！！！

シャクナゲも満開！！！

タイツリソウも可愛く咲いて

ルピナスが主役の花壇を背景に

近隣の国からの観光客の方々が、にぎやかに自撮りしてました。

藤の花の、甘い香りに

酔ってしまったらしく

そして、あまりにも、彩りがあり過ぎると

主役だらけで、その場に居るのが疲れてしまう…。

それぞれに

十分、美しいのだけれど。

天気は雨時々曇り

幸い、ほとんど降られずに済んだけど

カメラマンをやっていた親しい人が言っていたっけ。

本当の花の色を撮るには、晴れの日はダメなんだよ、って。

あの時は、単なる慰めかと思っていたけど

時を経て、今ならその言葉がわかる。

その人が、世から去って

もう四半世紀が過ぎていく。

彼が生きていたら、今も私は三脚を持って

助手をしていただろうか・・・。

帰路の電車も座れたので、ついウトウトしていたらしく

何だかとてもあたたかい夢を見た。

外は、いよいよ本降りになって来たけれど。