風のつばさ

思いのままに吹く風に乗って、今日はどこに飛んで行こう♪

あったら、便利・・・

私の父が難病になってから
ウチにはいつも、車椅子があったので
家族として、当たり前のようにそれを押していたけれど

そっか。
健常者しかいない家庭の人には
それがある意味「特別」なもの、なんだ・・・と
今更ながら気が付いた。
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もっとも、子どもがいない私にとっては
ベビーバギーに縁がなかったのと同じこと。


旅先で、母が足の痛みを訴えて
歩くに難儀する姿を見て、しみじみ
レンタカー、借りといてよかった・・・と思ったけれど

高校時代に免許は取ったものの
実際にハンドルを握ったのは、ここに来てまだ
10年にも満たない。

激しく長期に渡ったペーパードライバーの私が
アラフィフで初体験することが多く
特急列車がトンネルを出た時の気圧の変化に内耳が耐えられず
自分が運転する車が、トンネルに出入りするたびに
やはり、瞬間的におかしくなり

その都度、意識が一瞬、プッと飛び
列車内では倒れ
運転中は、思いっきり深呼吸を繰り返した。


私も、父の体質を受け継いでいるので
「気をつけてね」とは言われているけど
一体、何をどのように気を付ければいいのサ!?と
時々、イラッとしながら思ってしまう。


父が使っていた車椅子、自身の運動機能の低下に応じて
買い替えが必要になったから
既存のものは、まるでバトンの様に、必要な人たちの元に渡って行き
いまだに、それぞれ現役で使われているそうだけど

父が眠りについた段階で、全ての車椅子が
ウチから姿を消した。


1台くらい、取っておけばよかったのに・・・と
あえて口にしてしまったけど

かつて、乳がんの手術をした翌朝
他にも身体に異常ありとのことで
車椅子にのせられて、脳外科の外来に運ばれて行ったことがある。

楽だったな~~~~。
病気という特権に与かったのも、私の意思ではないけれど
「もう、自力で頑張らなくていい」という思いが
私を思いっきり解放したんだよね。


恥だの、迷惑だの、言ってるヤツラは出てこい!って
あの時は心底、思ったけど
本当の理解なんて、当事者と同じ体験をした人じゃないと
絶対に深い部分までなんて、わかりゃしない。

だから、私も、自分が体験したこと以外は、わからない。
なので、表面的な同情なんかされたくないし、したくもない。


空港の、ほとんど見向きもされない
こんなコーナーの前で立ち止まり
つらつらと、そんなことを思ってしまう。
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私の日常のモットーは
「あったら便利はなくてもいい!」・・・だけど
非日常の場面では、あったら便利、はホントに便利だ。


ビジネスアワーが終わり
少しばかり中途半端な時間帯の飛行機は
結構、空いているので、大好き♪

痛みをこらえて頑張るよりも
恥ずかしがらないで、利用出来るものは利用した方がいい。
事情を話して、空港内で使える車椅子を借りれば
スタッフさんが、全て困らないように整えてくれるから。


そんなことより、私にとっては
空港の、出発ロビーに展示してあった
この乗用車を、どこから運び入れたのか
ソッチの方が、関心が強かったのを思い出す。
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そして、場所は変わって・・・
某ショッピングセンターの片隅に置かれていた
コインが戻る、コインロッカー。

荷物を一時的にココに置き
ゆっくり買い物が出来るのはいいけれど
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こんなところに、ペットの犬猫、入れちゃう人って
ホントに居るのかしら、ね。

あったら便利・・・なものも
使い方を誤れば、他者にとっては大きな迷惑だもの

デリカシーと常識は、普通に正しいものを保持していたいと
痛感した次第。。。