夜空を見たら
出先でのひとこま。
もはやクリスマスもバレンタインも終わって
久しいというのに
相変わらず、ここの大きな木には電飾が灯り
春を待ちわびている人たちの目には
少しばかり、違和感を与えつつ立っている。
そして、あら・・・と思った。
ぼんやりと空に浮かぶ月が
そっと頭上に輝いていたことに気づき
カメラを持ち歩かなくなったことを
少しばかり後悔した。
今月の満月は来週だけど
何となく、花の蕾がほころぶように
月もまた満ちていくのかしら、などと
おかしなことを考える。
仕方なし
持っていたスマホを起動させ
カメラ機能で一枚、ぱちり。
ま、こんなものでしょ、と
どうでもいい独り言を言いながら
車を運転して帰路についた。