タイ国際航空
私が初めてタイに行ったのは
もう20年くらい前のこと。
当時はスワンナプーム空港ではなく
ドンムアン空港しかなくて
そこが空の玄関口だった。
交通事情もよろしくなくて
飛行機を降りて市内に移動するにも
車しか移動手段がなかった当時は
渋滞に継ぐ、大渋滞!!!
距離はスワンナプーム空港よりも
約10キロほど市内に近いところにあるけれど
ひどい時には、20キロの距離を2時間…
という快挙を成し遂げたとかで
話を聞いて、呆れてしまった。
機体番号:HS-TKA B777-300
撮影日:2015年12月5日
日本の北の大地にも
大型機のB777が就航するようになった。
今やこの地にも、隣国の爆買いの方々ばかりではなく
微笑みの国の人たちも、多く訪れるという。
どうやら、その目的は千歳近くの北広島にある
アウトレットが多いと聞いたけど…。
タイから、日本へ
そして、北の大地からあたたかな国へ。
小雪舞う新千歳の誘導路を通り
滑走路へと進んで行くタイ航空機。
この時はまだまだ雪が積もらず
暖冬?なんて言われていたけれど
今はもう、この光景も雪景色になっていることだろう。
タイの首都、バンコクは
バーンコーク:オリーブの木がある水辺の村、という意味だそうで。
それでも、現地の方々はその土地を
天使の都 (クルンテープ) と呼ぶそうな。
その地に住む人たちは
顔を合わせると、自然な微笑みと共に手を合わせ
「サワディカー」と、女性たちは丁寧に声をかけてくれたけど
何かあっても、まずは
「マイペンライ~」とやり過ごす。
場面やシチュエーションによっても
微妙~にニュアンスは変わってくるのだろうけれど
大概の意味は「気にしな~い」「大丈夫よぉ~」
といったところだろう。
それでも、大渋滞に巻き込まれ
帰路の飛行機のチェックインに間に合わなくなりそうになった時
「マイペンライ~」では、困るのよ。
「ソシタラ アナタ、モウヒトツ クウコウニ トマル。
チケット アシタ ヒコウキ トレル。
マイペンライ~」+ とろけそうな微笑み・・・。
トイレに行きたい!と言い始めた夫のお尻を叩き
強引に彼の手を引き
二人分のスーツケースを蹴飛ばしながら
チェックインカウンターに向かった、あの日。
息を切らせて、パスポートと搭乗券をカウンターに差し出したら
「ダイジョブ。マイペンライ~」と微笑みを投げてくれて
あれには心底、ホッとしたなぁ。
ところが、機材のやり繰りの事情で
飛行機の到着が数時間遅れ、とのこと。
珍しいこともあるもんだ、と思ったけれど
航空会社から支給された買い物券を利用して
ターミナル内のカフェで食事をし
まだ金券が余っていたので
コンビニで、日本のポッキーモドキを箱買いして
職場の方々のお土産にしたんだっけ。
帰国される方々も
日本の思い出と共に、数多くのお土産を手にしたことだろう。
さ、滑走開始~!
ジェットエンジンの吐く熱風が
後方の景色を容赦なく揺らし始め
ぐんぐんスピードを上げていく。
流石にこの日は満席だったらしく
エアボーンの瞬間が見えないほど
滑走路の端まで転がって行った様で、上りが非常に遅かった。