風のつばさ

思いのままに吹く風に乗って、今日はどこに飛んで行こう♪

丸い虹

機上の人となることは
私の大いなる楽しみでもあり、喜びでもある。
 
行きも帰りも、それぞれに到着地への思いを募らせるけれど
道中とて、飽きることは全くない。
 
機窓から見える光景も、反対側に太陽があり
眼下に雲が満ちていれば、ほら!!!
ちゃんと「丸い虹」がそこに見えるのだもの。
 
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雲の厚さが変わっても
雲がそこにある限り
「丸い虹」は、ずっと現れ続けてくれる。
 
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いよいよ到着地が近づいてきて
飛行機が高度を下げ始めた途端
「丸い虹」は消え、機体が揺れ始めた。
 
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予定時刻より30分以上も早く
搭乗機は着陸態勢に入ってしまった。
追い風が半端なく強く、物凄い煽りを受けたのだろう。
 
ポーン!と鳴って、シートベルトの着用サインが出た。
そして、聞こえて来たアナウンス。
 
「みなさま、ただいま当機は気流の悪いところを通過しております。
 どなた様も今一度、シートベルトを腰の低い位置で
 しっかりとお締めになって下さい。
 機体が大きく揺れましても、飛行の安全には影響はございません。
 お手元にお飲み物をお持ちのお客様は、液体がこぼれませんよう
 ご自身でご注意願います」
 
揺れた・・・なんてもんじゃない。
折角、富士山も雲の上に顔を出していたのに
何度シャッターを押しても、全てブレブレ。
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出発地は、穏やかな天候だったのに
到着地は荒れ模様のお天気だった。
 
 
丸い虹、機窓から見るためには
眼下には雲がないと、見られない。。。