風のつばさ

思いのままに吹く風に乗って、今日はどこに飛んで行こう♪

お稽古場にて

母が通っている生け花教室に
私もカバン持ちでお供することが多いのだけど
 
改めて花器が収納してある棚を眺め
ホントにいろいろな種類があるなぁ~と思ってしまう。
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私には、その手の美的センスが皆無なので
どの器にどんな花を活けたら、両者共に映えるのか・・・
などということは、さっぱりわからない。
 
「折角、お母様が師範をされているのだから
お嬢さんも生け花をなさったらいいのに」と
よくよく近しい方々からも言われるけれど
 
やってみて面白くないものは、やりたくない。
何より、好きじゃないのだから、仕方ない。
 
 
基本形を何度教えられても
生け花特有の不均衡な調和が
私にはすっきりと受け入れられず
なぜ、シンメトリーではないのだろう、と
均等にならない生け方の
そのアンバランスさが気持ち悪い。
 
「あなたの感性は『和』ではなく
むしろ『洋』なのかもしれないわね」と
そっと大先生がフォローして下さるけれど
洋のセンスなんて、私、もっとないワ・・・。
 
「じゃあ、あなただったら
どんな風に花を生け込みたい?」
と1度だけ訊かれたので
 
くち細の本物の細長いクリスタルに
控え目な色の赤いバラを1輪か
あるいは、私が両手で抱えるほどの
大きな大きな渋いくすんだ茶系のツボに
黄色いバラを千本!!!と答えたら
 
その後、誰も何も言わなくなってしまった。
(ナンデ???)
 
 
好きこそものの上手なれ、とは
全く良く言ったものだ。
 
そして、母もお稽古を終えて、私も掃除を終え
さあ、帰りましょか、と玄関に続く扉を開けた途端
そこにある電球の傘に、おでこをぶつけてしまい
しばし目から出た星の数を数える始末。。。
 
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「あらぁ、背がお高くていらっしゃるから
ぶつかってしまったのね」なんて言われても
全ての規格が、私には合わないっていうコトなのよ。。。
 
生け花教室のお稽古場といい、お茶室の入口の狭さ&低さといい
私にとっては窮屈以外の何物でもないもの。
 
そして、電球のあまりの可愛さに
とことん和系の香りが漂っているのを感じ
ホントに私はその手のものは、静かに作品を見ている方が
合っているなぁと、更に更に自覚してしまった。