焼ポン栗
地元で催されたお祭りの
出店の中に見つけた、焼ポン栗の屋台。
噴き上げる蒸気が珍しくて
足を止めてしまった。
京都は丹波の栗を使用している、とかで
一粒一粒が、とても大きい。
焼き上がった栗たちが、ごろごろと筒の中から出て来て
ざるの上に転がる姿がまた、興味をそそる。
ほっかほかの湯気をあげて
ふっくらと焼き上がった様だ。
贅沢なことに、今なら焼きたてホヤホヤを食せる、という。
試しに、と小さい袋をひとつ、買ってみた。
受け取った袋が、熱い。
早速、ひと粒取り出して割ってみた。
気温が低いので、うっかりしているとすぐに冷めてしまいそう。
迷わずに、ぱくりと口に入れ
ほろりとほどけていく栗の自然な甘さに
すぐにもうひと粒、食したくなった。